今回は住宅ローンを借りる際に気をつけたいことを紹介します。

 まずは金利タイプの選び方です。今は大半の金融機関が変動型、全期間固定型、固定金利期間選択型の三タイプを用意しています。

 住宅金融支援機構の今年二月の調査では、ローン利用予定者が希望する金利タイプは変動型が約35%と最も多いのですが、他の金利タイプも30%台でほぼ三分の一ずつの横並び。しかし、実際のローン利用者に聞いた調査では、直近六月で変動型を選んだ人が54%。ここ数年、変動型を選ぶ人が約半分を占めています。

 最終的に変動型を選ぶのは、金利の優遇などで当初の金利が1%前後と低くなり、毎月の返済額が軽くなることに魅力を感じるからでしょう。しかし、変動型で借りる際は、将来金利が上昇して返済額が上がっても、対応できるだけの家計の余力を残しておくことが大切です。今後の収支の動きも予測し、慎重に検討して下さい。

 もう一つは、借入先の審査について、住宅ローンを融資する際に考慮する項目で、金融機関の95%以上が「完済時や返済時の年齢」「返済負担率」「勤続年数」などを挙げています。
 返済負担率とは、年収に占めるローンの年間返済額の割合です。マイカーローン等年間返済額を計算し返済負担率を算出します。この負担率が高くなれば、希望通りの金額を借りられないこともあるので注意が必要です。