マイホームを新築。購入する際に、多くの方が利用することになる住宅ローン! この住宅ローンを選ぶときに重視するポイントとして、ほとんどの人が「金利」を挙げています。しかし、住宅ローンを扱う多くの金融機関では、この金利の表記を表面金利のみとしていることを、ご存じない方が多いのではないでしょうか?
住宅ローンの金利を比較する際には、金利以外にも色々とかかってくるコストを組み込んだ、実質金利を計算したうえで比較しなければなりません。
表面金利はありのままの金利ですが、実質金利とは、表記されている表面金利に手数料や保証料、団体生命保険料などを加味した実質コストのことであり、支払利息以外の全ての支払の合計額を年率で換算したものです。
例えば、A銀行で借入金額3,000万円×30年という住宅ローンの金利が1.75%と表記されていたとします。これで「あ、安いな‥」と受け取ってしまうと、手数料が年率0.2%相当分が必要になっている場合、これを組み込むと実質的な金利は1.95%となります。また、団体生命保険料も込みかどうかも要チエック。
こうしてきちんと実質コストを組み込んだ実質金利を計算してみると、表面金利のみで比較して住宅ローンを選ぶのはあとで後悔すると思います。
フラット35は比較的金利が低めというイメージがありますが、団体生命保険料や手数料が「外枠」計算になっているため、実質金利はそう低くない場合もあり得ます。
最近は、条件変更や繰り上げ弁済時に手数料を徴求する金融機関がありますので、よく窓口で確かめてください。
消費者金融などが金利を実質年率で表示しているのは、法律で義務付けられているからです。消費者金融と信販会社については、消費者の誤解を避けるため、金利を実質年率で表示することが義務つけられました。よって、消費者金融が表示している金利は、保証料や印紙代、手数料等が加味された数字ということになります。
利率については、日頃から実質年率を意識して比較することが重要です。