今年一年を振り返り、家計も年間収支の決意をする時期です。その際に預金残高のチエックもしてみてはどうでしょうか? 先日ある新聞にも、この時期に預け替えの検討をという記事が出ていました。
 日頃利用する機会が多い給与振込口座だけではありません。預けっぱなしの定期預金、最近あまり利用しなくなった金融機関の通帳や預かり証も取り出し、各口座の残高を確認することが大事です。あらためて記帳すると、意外な残高に驚くこともあります。
 家庭によっては、必要に迫られ、その都度口座を開設したものの、今はほとんど使わない口座が複数あることも。それらを整理し、貯蓄用と生活費用に分けて数カ所にまとめれば、管理もしやすくなるのでは。
 

 各口座の残高がつかめたら、預金の種類別に合計額を出してみましょう。
複数の口座を合計したら、普通預金がかなりの金額になることもあります。また定期預金などの貯蓄は、昨年末の残高と比較してどれくらい増えているのか。
 日銀の統計によると三月の震災以降、個人の普通預金の残高が過去最高を更新し、以降も高水準にあるようです。いざという時に備えて流動性の高い預金に手元資金が集まり、低金利金融不安も重なって、定期預金や運用商品への預け替えが進まないことが要因と思われます。しかし、引き出しやすい普通預金は無駄遣いにもつながりやすく、貯蓄として残りにくい点には注意が必要かと思われます。
 ボーナスを普通預金に据え置いたままの人も、貯蓄として残すお金は定期預金などに預け替えることも検討されては如何でしょうか。少しでも有利な預け先を探すなら、今月、平成23年12月30日までが募集期間の個人向け復興国債も選択肢になります。購入すると、ギフトカード等のプレゼントがあるところもあるようです。こちらは取引各社に問い合わせて下さい。