中小企業を取り巻く事業承継の現状と
計画的な事業承継対策の必要性(2)
事業承継対策は早めの取組が重要です。
現経営者に対するアンケートでは、経営者が60歳代のうち、
後継者が決まっていない企業は3割にのぼっています。
また、後継者候補がいる企業においても、
「後継者に話をしていない経営者が約2割」と、
後継者とのコミニュケーションがとれていないのが現状です。
さらにアンケートから、先代から事業を引き継いだときに苦労した点として
「経営力の発揮」を挙げている経営者が多く、
また、後継者が経営力を発揮していくためには、
5年~10年の期間が必要であると考えている経営者が多数を占めています。
したがって、後継者が十分に「経営力」を発揮できるよう、
できる限り早い段階から計画的に事業承継対策に取り組み、
現経営者がバックアップすることが重要です。
次回からは、
事業承継対策をしないと、様々な理由で経営者が不安定になり、
事業の継続に支障が出る場合がありますが、
代表的なケースを紹介していきたいと思います。