中小企業を取り巻く事業承継の現状と
計画的な事業承継対策の必要性(1)
我が国の事業承継の現状は?
中小企業白書(2014年版)によれば、我が国の自営業主のは廃業業者数は、
近年20万件を超える数で推移しており、日本経済を支える
中小企業・小規模事業者の雇用や技術の喪失といった観点から、
事業承継問題がクローズアップされています。
これは、中小零細企業において、
後継者難(当代限りで事業を終わらせようとしているケースを含む)が増加していること、
平均寿命上昇や事業承継時期の遅れにより社長在任期間が長期化していることが
原因と考えられます。
また、先代経営者と後継者との関係も変化しています。
かつては、親族内承継が全体の9割以上を占めていましたが、
近年では親族内承継が減少してきており、
親族内での後継者の確保が困難になってきています。
事業承継対策が必要であるという話をよく聞くと思いますが、
どうして大切なのか、また、対策を行わなかった場合は、
どんな問題が起こるのかを
ご紹介していきたいと思います。