○ 与信事後管理プロセス(その1)
契約が終わると、取引が開始されるわけですが、与信管理はここで終わりではありません。
むしろここからが本番と言っても過言ではありません。
販売代金を確実に回収できるように、取引先を継続的に管理する事後管理の仕組みを構築し、
運用する必要があります。
債権管理・限度管理・・・販売代金が入金されているか確認しよう、
与信限度を超過していないか確認しよう。
取り利引きが始まった後も債権の期日管理を行い、期日通りに入金されていることを確認します。
また与信残高が与信限度内となるよう取引が行われているか、
限度未設定や限度超過がないかを確認します。
債権管理と限度管理を徹底することで、異常が現れた場合に理由を注意深く分析することで、
取引先の異変を察知しリスクを回避することができます。
情報収集・・・注意すべき企業情報とは
取引先の異変は、自社の販売や回収に現れるとは限らないため、取引先の決算情報など
経営状態に関する各方面から逐次入手し、動態管理を行う必要があります。
信用不安に関わる情報を入手した場合は、真偽を確認し、
必要に応じて与信限度の見直しを行います。
与信限度見直し・・・取引先与信の見直しをしよう
原則として1年に一度は、取引先の経営状況、管理状況、担保価値等を分析し、
与信限度の見直しを行います。
時期としては取引先の決算期の半年以内に実施します。
債権管理・限度管理及び情報収集において異変を察知した場合は、臨時で見直しを行います。