かって将棋界初の7冠を達成し、勝率7割を誇る羽生名人。
五輪を目指すアスリートたちに「羽生流・勝利の掟」の講義をしたときのことを少し紹介します。

 テーマは「決断力」!以下の勝つための五カ条を選手達に贈ったそうです。

1.直感力 - 長く考えた答えが正しいとは限らない。これまでの経験などを基に直 感を優先する。
2.大局観 - 先入観にとらわれず、広い視野で物事を判断する。
3.見切り力 - 必要かどうか分からないものは思い切って捨ててみる。
4.忘却力 - 失敗したら原因を反省するが、その後は切り替える。
5.裏切らない - 自分自身や周囲を裏切っていないか。
   やることは全部やったという 自身があれば、胸を張って決断し、期待に応えられる。

 「気づいたときは、その事を成し遂げる最高のチャンス」です。そしてその一瞬にこそ、自身の決断力が試されることとなるのではないでしょうか。物事は計算どおりに進めばよいのですが、現実は必ずしもそうとは限らない。場面場面において、適切かつ迅速な判断が求められるケースは少なくないように思います。

 教訓として、“ここぞ”という場面で、しっかりと決断できる心を育んでいきたいものです。