雑誌にも最近の銀行、信用金庫は預金の出し入れや振込などの手続きは、ほとんどが機械任せで、カウンターに代わってATM機が主役となってきたという記事が載っています。

 街を歩いていて「銀行、信用金庫の支店が減ってきたなぁ‥‥」と思った経験はないでしょうか? 事実、店舗数は減少しています。

 減っているのは店舗の数だけではありません。現金を扱うカウンターも数が少なくなりました。代わってキャッシュコーナーが幅を利かせています。

 来店するお客も、以前ならばカウンターに並んだものですが、最近ではまっすぐキャッシュコーナーに向かうことの方が多いはずです。これはキャッシュコーナーの主役がすごい勢いで機能をアップさせた結果ではないでしょうか。

 現金の出し入れ、振込、振替、なんてお手のもので、そんじょそこらの銀行マンでは、とても太刀打ち出来ないほどの能力を身につけてしまっています。

 今では、定期預金を預けたり、通帳の発行をしたりと、これまでテラーと呼ばれる女子職員がやっていた仕事を、延々とこなし続けてくれるのです。銀行にとっては有り難い助っ人です。ここで生まれた余力の人材は、椅子に座ってじっくりと話が出来るローン相談業務等に回せることが出来ます。機械は黙々として仕事をこなしていきます。聞くところによると、ATM機による無人出張所の設置コストは、従来の支店の5分の1とも。巨大な集客力があって、長時間営業が可能、土日も営業出来るというメリットがあり、ある銀行では、外為、返済シュミレーションの説明まであります。

 結論として、銀行はATMを助っ人にニュービジネスの開拓(投資信託等)に本腰を入れているわけです。