<業況悪化の兆候はここに現れる> その1
工場、倉庫、店舗といった現場の確認は、
取引先の実態を正確に把握し、
業況悪化の兆候に気づくことができる重要な機会です。
まずは発注元や一消費者の立場に立ち、
現場で扱われている商品やサービスを購入したいと
感じるかという素直な視点で見てみましょう。
【従業員の態度には組織風土が表れる】
まずは現場共通の着眼点を二つ挙げたい。
1点目は、従業員の表情や挨拶、接客態度です。
これらには、
取引先の組織風土や会社方針の徹底状況、
最近の労働環境が反映されやすい。
2点目は5Sです。
5Sとは「整理、整頓、清掃、清潔、しつけ」
という5つの基本動作と、
その徹底に関する取り組みをさします。
製造業でよく活用されるが、
サービス業や飲食業など
あらゆる業種の現場に共通して適用できる管理手法です。
経営者や現場のリーダーが
どれだけ本気でお客様のことを考え、
従業員に対して指導を徹底しているかの
バロメーターとなります。
5Sが徹底されている現場は
業務効率や生産性が高いことが多いようです。
※次回は、現場ごとの着眼点について
ご説明したいと思います。