中小企業向け融資の貸出金利は、

一般的に下記のとおり決定されます。

調達金利+調達経費+求める収益+個別企業貸倒れリスク

(例)調達金利0.1%+調達経費0.8%+求める収益0.4%

   +個別企業貸倒れリスク0.5%=1.8%

◆調達金利

 主に預金者からの預金

◆調達経費

 預金を集めるためにかかった人件費、

 オペレーションにかかる経費、

 営業店を維持するための経費

◆求める収益

 利ザヤ・スプレッド(収益として求めたい一定の利率)

◆個別企業貸倒れリスク

 金融機関の自己査定において、

 格付けによる企業の信用度を利率にしたもの

                   

中小企業向け融資の貸出金利は、

一般的に上記のとおり決定されますが、

現場では机上の融資金利となっています。

            

金融機関の競争、融資需給関係、

新規取引獲得のための政策的な低金利など、

基準金利の基本的な考え方は形骸化しており

取引先との力関係で決まってしまうことが多いようです。