日本銀行は

3月18日、19日に開催した金融政策決定会合で、

マイナス金利政策を解除するとともに、

イールドカーブ・コントロール(注)の撤廃を決定。

金利ある世界が復活しました。

(注)日本銀行が

   金融政策の一環として行う短期・長期の金利調整のことで、

   長短金利操作とも呼ばれます。

              

金融機関の収益構造の柱は、

コストをかけて預金を集め企業や個人に貸出し、

預金と貸出の利ザヤを稼ぐという貸出金利息収入です。

      

長期の貸出金利率低下で

多くの金融機関が

手数料ビジネスなどの非金利収入の比率を高めましたが、

いまだ最大の収益源が

貸出金利息収入であることには変わりはありません。

    

マイナス金利政策解除に際し、

複数行が短期プライムレートを据え置きながら

普通預金や定期預金金利を引き上げました。

預金金利引き上げが融資金利引き上げに先行してしまうと、

一時的な収益悪化は避けられません。

収益が悪化すれば、

利ザヤ拡大のため

早急に融資金利を引き上げなければなりません。

   

これが、融資金利を引き上げする一番の大きな理由です。