全般的に市場の閉塞感が強いものとなっている中で、企業倒産も増加しています。倒産の直接的な要因は資金ショートです。先日ある人の話しを聞いた時の話題を少し紹介します。金融機関の融資姿勢も微妙に変化しているのか、お客様からも、資金需要のないところへ貸して、資金需要があるところには中々資金が回らないという声をよく聞きます。
ただ残念なのは、もう少し早く相談いただければ手の打ちようがあったのに、既に手遅れというケースが多いということ。
企業再生は人間の病気治療と同じで、早期発見、早期治療が大原則です。しかし、ギリギリまで痛みを我慢して、最後の最後になって駆け込んできたときには、打てる手も極端に限られてしまっています。
よって、経営者は絶えず定期的なチエックを欠かしてはいけません。重要な指標を定め、定期管理を徹底することで、ちょっとした異変に早く気付き、将来を客観的に予測することが出来ます。又、一年に一度くらいは経営の専門家にチエックを依頼することもポイントです。専門家の客観的な視点で指標を受けることで、新たな発見が得られることでしょう。いずれにしても、企業再生も病気も「早期発見・早期治療」が大切であるということは言うまでもありません。