インフレとは、例えばこれまで100円で買えていたものが、110円になったり、120円になったりすることで、継続的に物価が上がる経済状態のことを指します。最近ではガソリンの値段が上がっていますよね。だから物を買うときに今までよりも多くのお金が必要となります。

 又、私達の金銭的財産も実質的には目減りしてしまいます。皆さんの財産をタンスの中で保管していたら、その財産はいつの間にか約2割減ったことになります(身近な例でいうと、15年前は缶コーヒー1本100円だったが、今は120円)。

 バブル崩壊以後、デフレと世間で言われています。確かに物価が下がったモノもあります。家電、服、牛丼等企業のコスト削減や効率化の推進により、価格が下がりました。しかし、私達の家計をとりまく身近なものやサービスの価格は、「公的年金保険料」「医療費」「水道高熱費」などいずれも上がって実質的には生活上の支出の負担は増えてきました。

  では財産を守るためには、どのような方法があるか。
Ⅰ・金融資産をモノに変える。
 物価が上がればお金の価値が目減りするのは分かるが、ここで注意しなければいけないのが、「投資せよ!・不動産を買え!」という甘い言葉です。現実的には、財産の使途や換金性、デフレ対策という観点からはなじみにくいやり方です。
Ⅱ・インフレに負けないよう収入を増やす。
 自営業の方は、自助努力が出来るが、会社員は、会社頼みにならざるを得ません。
Ⅲ・変動金利で借入しない。
 金利は、景気と物価に連動して変動します。目先の安い変動金利より、やや金利が高くても長期の固定金利をお勧めします。
Ⅳ・利回りで財産を増やす運用。
 貯蓄面では、逆に変動金利型の金融商品を活用しましょう。金利が物価上昇に連動してキチンと上がる金融商品を選ぶこと。
 【借りるなら長期固定型】【増やすなら変動金利型】賢く金融商品を活用しましょう。

 今後も、国の取り組みや少子高齢社会がますます進行している状況において、物価は上昇するという見方が支配的です。いずれにしても私達は、急激な物価上昇になる可能性に備えて自分達の財産を守っていく必要があります。