予定していた唐松岳が、天気に恵まれず(台風等で)今年は諦めて、9月
22日に抜群の展望と最も手軽に登れる3,000峰へ向かった。
そこは、北アルプス南端に位置する乗鞍岳(3,026m)です。
仲間2人が登っていないということと、少し楽しようか、ということで、すぐ決まった。しかし、短時間で登れるといっても決して油断して嘗めたらいけない(コース距離約5?・最大標高差約330m・所要時間約2時間30分とたいしたことはない)。私は何回か登っているが、一度高山病でひどい目にあった経験がある。バスで一気に“白山”とほぼ同じ高さの、畳平バスターミナル(2,704m)まで上がってしまうので、しばらく体を慣らしてから行動しよう。案の定、登山口の肩の小屋で、数人の登山者が頭が痛い‥体調が悪い‥辛いと嘆いていた。私はそれ以来3,000m級へ行くときは『食べる酸素』なるものを持参しています。(登山口で2?3錠、山頂で2?3錠)これは、登山専門店で販売されている錠剤です。これを食べると血液が酸素を多く取り込む働きがあるそうです。詳細なメカニズムはよく理解していないのですが、私にはなんだか効果があるような気がするので、最近は手放せなく、愛用しています。立山縦走のときも助けていただきました。しかし、寝不足等その日の体調にもよりますから、一概には言えない。
ところで、この日は天気はまぁまぁでした。乗鞍山頂から望む槍・穂高連峰はひと味違うということで期待していたが、笠ヶ岳・槍・穂高の稜線等がバスの中から良く見えたので、今日は最高と秘かに自分の中で思っていたが、やはり3,000m級、すぐ天気が急変。南側半分が晴れで、肝心の穂高方面が雲の中に。 下の写真のように2,980m地点で快晴でした。
岩屑の稜線に出て約7分後には頂上でしたが(3,026m)、数分で天気が変わってしまい雲の中。30分待ったが晴れず、下りは雲上漫歩となってしまった。
しかし、この日は畳平でバスから降りたときの、ひんやり感が何とも言えず(気温13度)、涼しい一日をすごし、下界では知ることの出来ない息吹を感じさせてくれた。
乗鞍岳は、優雅な姿とは対照的に、山上に上がると荒涼とした山肌に火山であることを実感する。そして、数多くのピークの間にいくつもの火口湖が点在する100名山です。
夏山シーズン中は、乗鞍岳山頂のご来光に合わせて運転する臨時バスが運行されるので(平湯温泉発3:30・ほおのき平発3:45)、日の出登山に挑戦するのも楽しいと思います。下山後の「平湯館」の温泉が最高でした。水本氏のお奨めの老舗の温泉です。ありがとうございました。
次は紅葉ですね。