不動産担保は
融資金の返済が不能になった場合に、
不動産を処分することで回収に充てることができます。
しかし、担保となる不動産を処分する際に
買い手がつかなければ換金は不可能です。
特に現在では、買い手がつかない状態ですので、
不動産担保を回収に充てることができるかどうかは
かなり怪しいのが現実です。
また、返済能力を不動産担保では確保できません。
ですから、
銀行にとって最も確実な保全能力である、
信用保証協会の保証を受けるのですが、返済能力が最も重要です。
一方 プロパー融資とは、
信用保証協会や民間保証会社の保証を一切つけない融資です。
このため、返済が不能となった際のリスクは、
すべて銀行が負うことになります。
しかし、昨今金融庁は
保全が図られていない企業でも
積極的に支援するように銀行に求めていますので、
プロパー融資が増えている現状にあります。
銀行の方針に左右されるものの、
処分にコストがかかる不動産だけを根拠に
融資を受けることはますます難しくなっています。
銀行の事業資金審査の重点は、
①返済能力と
②その企業の技術力などの数字に見えない力
で今後ますますその傾向が強くなりそうです。
一層の財務の改善に取り組みましょう。