銀行は不動産をどう見る?
銀行は審査の際に、
不動産担保を融資案件や会社の評価に対して
どのような位置づけで見るのでしょうか?
融資審査の基本とともに、
不動産担保の立ち位置についても解説していきます。
銀行の2つの審査基準
銀行が企業や融資案件を審査する際には、
以下の、2つの審査基準があります。
①返済能力
②保全能力
返済能力とは、
貸したお金を返済していける能力があるかどうかです。
会社に利益がない会社は、
融資金を返済していくことができませんので、
返済能力がないという判断となってしまいます。
このため、赤字が続いている会社は、
黒字に転換できる見込みがない限りは
融資を受けることができません。
保全能力とは、
融資金が返済不能となった場合に、
お金を回収できるかどうかということです。
銀行にとって、最も確実な保全能力は信用保証協会の保証です。
不動産担保とは、この保全能力を得るためのものです。
ただし、
今は不動産は買い手がつかない状態ですので、
不動産を担保にして保全能力を確保するよりも、
確実に融資金の回収に充てることができる
信用保証協会の保全のほうが安全です。
このため、
信用保証協会の保証をつけて融資を行うことが多いようです。