これは、「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」という3本の矢で、長期のデフレを脱却し、経済再生を目指すというもの。
 大胆な「アベノミクス」に市場は好反応を示し、円安、株高が進んでいる。世界のかね余りが一斉に東京市場に流れ込み、日経平均株価は11,310円(2月27日現在)と、リーマンショック後の最高値を更新した。しかし、海外からは「為替操作」との声も聞こえてくる。
 一方、1月の貿易収支は円安(1ドル91円・2月27日現在)で輸出額が伸びたものの、それ以上に石油などの輸入額が増え過去最大の赤字。これは消費者にすれば、輸入品の価格が上がり、ガソリン、食料品など生活費がかさむ。
 

  ある雑誌に載っていましたが、三本の矢をそれぞれの役割分担を整理すると、金融政策は日本銀行であり、財政政策は安部内閣、成長戦略は民間企業だと考えるのが、正確な認識であるようです。
 これをオリンピックに例えれば、例えば柔道や体操、バレーボール、スキージャンプのルールが日本が勝つたびに日本に不利な方向に改正されてきたとするならば、日本オリンピック協会は、行き過ぎたルール改正を是正する努力が必要です。これが円安誘導です。さらには、すべての種目において、練習環境を整え、それぞれの選手の成長を待ちます。それが、これまでにメダルを取ったことのない競技であろうとそれぞれの選手の能力にゆだねます。これが成長戦略ですね。
 大胆な金融緩和は、景気が本当に良くなるのか、円安は製造業にはプラスだが、原発の停止で液化天然ガスなどを輸入して電力を賄っている現状では、円安になった分輸入コストが膨らみ、早くも電気料金の値上げという形で跳ね返ってきている。28付新聞には、小麦の値段が上がるとも。
 何よりも、金融政策だけではデフレを克服できない。3本の矢がそろって初めてデフレ脱却への道筋が見えてくるのではないだろうか。
 アベノミクスによって、日本経済がわずかながら明るさを取り戻しています。円高の是正と株高が進み、輸出企業を中心に業績回復への期待も高まってきました。問題はこの流れが、我々国民一人ひとりのところまでやってくるのかどうか‥直接的に言えば、私達のふところが潤うのかどうかが焦点です。日本経済はよみがえるのか、3本の矢が絶対折れない1本の矢になって日本が再生されるよう、国民は期待のまなざしで見守っている。

 話は変わりますが、今の世の中、空を見上げればミサイルが飛び、隕石が落ちてきて、PM2.5、黄砂が飛んでくる、それに花粉とトリプルパンチだ! 特にPM2.5はこれから黄砂に付着して飛んでくるとのこと。これは人体への影響が大きいと懸念されている。あと2ヶ月位は辛抱ですね。