金融コラム（１３）
格付とは（その５）
今回は、【返済能力－②】について説明します。
（１）インタレスト・カバレッジレシオ（倍）
数 式 （営業利益＋受取利息・配当金）÷支払利息・割引料
補足説明 企業の利息の支払い能力を測る指標である。
一般にインタレスト・カバレッジレシオの倍率が高いほど、
有利子負債の
返済の安全度が高いといえ、
会社の金利負担能力が高いことを意味しています。
インタレストとは利息のこと、
カバレッジはカバー（補償）できること、
レシオとは、比率のことです。
営業利益でどの程度、
お支払利子を賄うことが出来るかを測るものです。
以上で、
決算書の数値に基づく
「定量評価」の説明を終わりますが、
先般説明しました「定性評価」を加味して、
最後に返済潜在力（注）を評価し、
それをベースに融資先をいくつかのランクに「格付」します。
そして、
その「格付のランク」によってお金を貸すか貸さないか、
金利をどのレベルに設定するかを決めています。
「格付」は、
決算書で７０％以上が決まりますから、
会社は一瞬でも赤字になったらすぐに手を打ち
決算書が傷つかないようにしなければなりません。
（注）不渡り手形、不良在庫、有価証券の含み損は資産から控除します。
オーナーや家族の資産余力があればプラスに評価します。
以 上
