景気悪化によって、各企業の業績が依然として低迷している。大企業のように大胆な雇用調整が行えない中小企業では、経費を最大限圧縮しても採算割れを強いられ、資金繰りの悪化が進む状況となっている。

 かっての景気減速は徐々に水面下で拡がり、右下がりの曲線を描きながら進んでいった。しかし、この不況の景気減速は凄まじく、曲線ではなく、棒グラフのように落ち込んでいく。受注も曲線ではなく、階段のような急激な受注減が最近まで続き、今ではほとんど無い状態にまで陥っている企業もあり、事業計画自体が作成出来ほどと聞きます。この急激な受注減は、借入が少なく内部留保もあれば支えられるであろうが、不足の事態に備えるべき時間もなくスピードの威力は凄まじいものがある。

 この状況下において、経営者は不良債権の発生を最小限に食い止め、また新規顧客の開拓による受注増加に励む必要もあるのではないか。

 守りの姿勢が強くなっている今日であるが、私としては、訪問先企業に対して元気の与えられる人間になりたいと思っている。