銀行は、 融資の申込みがあった会社の『どのようなところを見ているのか?』『何を審査しているのか?』と、社長なら気になる点を紹介します。

1.資金使途は?
銀行は、融資先の会社が資金を何に使いたいのかを必ず確認します。お金を借りたいという融資先は、当然ながらその資金を使って何かをしたいので借りるからです。ただ、『お金が足りないから』ではダメ!です。

◆2.返済可能性は?
ここが最注目ポイントです。銀行は、融資した資金を回収できない場合には損害を被るので、事業計画の妥当性、融資先の業種の一般的な状況など 社長への面談や提出書類を確認しながら 慎重にチェックしていきます。

◆3.万が一返済が滞ってしまったら?
銀行は 融資した資金が戻ってこないことを一番嫌がります。万が一返済が滞ってしまった時に、信用力のある第三者の保証人がいる場合や不動産や預金などの担保として提供できるものがないかにも着目します。社長が不動産を持っている場合には、担保として提供することで 有利な条件を引き出すことも可能です。

◆4.資金繰り表の作成
銀行への融資の申込みをすると 必ず、今後の資金繰り表の提出を求められます。資金繰り表は、会社の今後のお金の流れがどのようになるのかをまとめた表になりますので、その出来の良し悪しが、融資の結果にも影響を及ぼします。

◆5.定性分析(定性評価)
定性分析とは、画一的な数字や点数と基にした客観的な評価ができない会社の適応力や経営力の分析のことを言います。銀行が会社を格付けする70%が定量分析により評価していますが、残りの30%の評価が定性分析によってなされます。

以上、銀行から融資を受ける場合、どのようなところを見ているのかについて簡単に紹介しましたが、銀行は会社について決算書を中心に多面的に見ています。誇張や着飾ったところも見抜かれていると 思っておいたほうがいいでしょう。