事業承継計画の作成にあたって

現状の把握や将来の見通しを明確にすることは、

事業承継計画作りにおいて重要です。

まず、現状を把握しましょう。

Ⅰ 【現状の把握】

1.会社の経営資源の状況はどうなっていますか?

①人的資源

・従業員数、年齢層名簿を作り、3年・5年後の姿を描いてみる。

②財務資源

・資産・負債、キャッシュフローの現状や今後の見込みなどの計画を策定。

2.会社の経営リスクの状況はどうなっていますか?

・事業の外部環境や、会社の競争力の現状や将来性など、

  主要商品について、現状と将来の見通しや開発計画などを描いてみる。

3.経営者自身にかかる事業用資産などの状況はどうですか?

・自社株式の保有状況、個人名義の土地・建物、負債、個人保証の状況など。

4.後継者候補はいますか?

・後継者候補は、親族内ですか?それとも従業員や外部からの招聘ですか?

  現時点で未定の場合、後継者についてどう考えていますか。

・後継者候補の能力や適性、年齢や経歴、事業への興味、

  会社経営に対する意欲はどうですか?

・経営に対する経営理念や経営方針を伝えていますか?

・具体的に死因贈与契約などの対策をたてる。

5.相続が発生する際に予想される問題点はありますか?

・法定相続人及び相互の人間関係・株式保有状況等の確認は行っていますか?

・相続財産の特定や、相続税額の試算、

  納税方法(相続税・贈与税の納税猶予制度)の検討などは行っていますか?

   ※ 次回は「将来の見通し」です。