前回までは、融資を受けるときのポイントとして資金繰り表等を作成することが大切であるという
話しをしましたが、もう少し掘り下げて検討して見たいと思います。

 経営者の皆様が金融機関でお金を借りようと思ったときに、必ずぶつかる壁が『事業計画書』
すなわち資金繰り表です。
このように、事業計画書を持たなければ金融機関も相手にしてくれない時代が来ています。資金
繰りをきちんと行っている企業や会社は今後も生き残っていく可能性が強いと思います。そういう
企業や会社に共通して言えることは、例外なく社長さんがうまく資金調達で成功しているという点
です。

 資金繰りのコツは、資金不足をいかに早く見つけて、すばやく対応するか、この一言に尽きます。

 1ヶ月後、2ヶ月後に必要な資金をいまから用意しておけば、打つ手はいろいろ考えられます。
あくまでも、「早め、早め」が資金ショートさせない唯一の方法です。「まだ大丈夫」などと甘い考え
でいると…取り返しのつかないことになってしまいます。
銀行や公的金融から借入が出来なくなると、ノンバンクに走る社長さんもいるかもしれませんが、
企業は決して儲からないと思います。これは資金調達のタブーです。説明するまでもなく、皆様も
十分わかっていることと思います。

 もちろん、経営を無借金で行えればいいのですが、そういうことは「まれ」です。やはり、金融機
関からお金を借り入れて有効活用するのが、企業本来のあるべき姿ではないでしょうか。

 いかに優秀な技術を持っていたとしても、いかなる優れた商品を取り扱っていたとしても、お金
を循環できなければ、大切な会社が危なくなりかねません。

だからこそ資金調達の際には万全の構えで臨んで欲しいのです。