こんにちは。
今回は、
「個人事業者が法人成りした場合に経審における過去の実績はすべて無かったことにされるのか?」という問題についてご説明します。(許可については、新規扱いになる事は以前ご説明させて頂きました。)
結論では、ある一定の条件を満たしていれば、いくつか過去の実績を引き継ぐ事が出来ます。
引き継げる実績は、以下の4点です。
・完成工事高
・元請完成工事高
・営業年数
・平均利益額
引き継ぐ為の条件は以下の通りです。
・個人事業主時代の建設業を廃業すること。(建設業の許可も廃業する。)
・個人事業主が50%以上を出資して設立した法人であること。
・個人事業の廃業日と法人設立後の事業年度が連続している事。
・個人事業主が法人成りにともなってその法人の代表取締役となる事。
・個人事業時代の主たる事業を法人へ引き継ぐ事。
以上5点の条件を満たす事によって、経審においても過去の実績を引き継ぐ事が出来、加点が増えますので、法人成りの場合には、しっかり確認を行いましょう。