ある顧問先様には一つの目標が有りました。
「将来、資本金を1千万円まで増資して、会社組織を株式会社にしたい」というものです。
私がこの顧問先様を担当し、社長様の思いを聞いてから7年経ちました。
業績が良い時も悪い時も当然有る訳ですが、堅実に経営の舵取りをされてきていると思います。
今回の新会社法施行より、最低資本金の撤廃が行われ、今までの有限会社も組織内容は株式会社となった事を伝えると、
「追い風が吹いてきた」と喜んでおられ、直ぐに組織変更の手続きをしてくれとの依頼が来ました。
私も嬉しかったのですが、「さあ弱ったぞ」と内心思いました。
なぜなら、私も初めて経験する仕事なので、まだよく分かっていなかったのです。
今回の改正では会社組織のいろんな事を今までよりも幅広く独自に決めることが出来るようになりましたよ。
なので仕事を始めるにあたって、まず企業側の意向を聞く事にしました。
というのは、法務手続きにはお金がかかります。
何回かに分けて別々に手続きを行うよりも、一度にまとめて手続きをすると、費用が割安になる場合が有ります。
今回の会社法の施行にあたっては、役員の任期や人数など企業側で選択出来る事が増えました。
なので、組織変更だけで登記手続きを行うよりも企業側で他に変更したい事が有るかの確認が必要だと思った訳です。
~その②へ続く~