富山県は魚津市の蒲鉾メーカーさんの工場見学に行って来ました。

2013年4月編 川中重司01

こんな蒲鉾を作っていらっしゃるメーカーさんです。
というのは冗談ですが、このは本当に蒲鉾とのこと。
この会社のノウハウを持ってすればこんな蒲鉾も作れるようです。
普段は細工蒲鉾を多く手がけていらっしゃるとのことでその製造工程を見学…。

2013年4月編 川中重司02

まずは身を清めるところから。
全身を専用の服で身を包み(もちろん靴も専用ですよ)、手洗いを二度。
ちなみに、スマフォを構えているのが川中です。

 2013年4月編 川中重司03

これは、鯛の細工蒲鉾の下地の部分。こちらに盛りつけをして行って、見事な鯛に変身です。

2013年4月編 川中重司04

色粉を混ぜて色出しから。

 2013年4月編 川中重司05

色が決まったら、盛りつけて…

 2013年4月編 川中重司06

盛りつけて…。
手際よいですね、迷いなくさっさっと進んで行きますが、これは熟練のなせる技。
鱗などの模様をつける道具は手造りだとか。
職人さんが試行錯誤しながら手に馴染む道具を自分で作られるのは、どの業種の製造工程でも同じようです。

2013年4月編 川中重司07

唇を描いているところ。
この後は『目』を入れてゆくのですが、ちょっとずれても間抜けな顔になってしまうようで、ここは職人さんのセンスが問われます。
物は違えど、漆器・刃物・メガネなどの製造工程と通ずるところが有りますね。

お祝い事に蒲鉾を用いる文化が富山にはあったとのこと、大きな鯛の蒲鉾を贈ったり贈られたりも多かったのでしょう。
お裾分けをいただく際、頭の部分としっぽの部分、どちらが嬉しいですか?
どちらの部分か分からないように切り分けできることも出来た奥さまの条件だったとか。

土産に買って帰った種々の蒲鉾を頬ばりながらお湯有りは、また格別でした。
鮨蒲本舗河内屋の皆さん、お世話になりました、ありがとうございました。

【川中重司】