

足羽川ダムが2029年に完成予定と聞き、子供の頃からダム建設の話を
耳にしてきたことを思い出しました。
いったい、工事はどこまで進んでいるのだろうかと興味が湧き、「足羽川ダム」について
初めて自分で調べてみました。
今までダムといえば、「九頭竜ダム」しか思い浮かばず、貯水池に水がたっぷりと溜まっている
イメージばかりを持っていました。
ところが調べてみると、ダムには「貯留型」と「流水型」という種類があることを知りました。
足羽川ダムは、その中でも流水型ダムで、日本一の規模となるそうです。
流水型ダムの特徴は、平常時は水を貯めず、川の水をそのまま流す点にあります。
洪水時などには一時的に水をダムに貯留し、下流には安全な量だけを流すことで、
川沿いの地域の洪水被害を軽減します。
また、普段はダムにほとんど水が貯まらないため河床近くに洪水吐(ゲート)を設置し、
川の状態や水の流れ、魚類の移動の妨げになりにくい「自然に近い循環環境」が
保たれるのも大きな特徴です。
長い年月をかけて完成に向かう足羽川ダム。
これまで日常の一部として受け止めてきた「ダム」という存在について、
改めて考えを巡らせる機会となりました。
【高井すみ子】
