col2402kiyoshis-.jpg

・今年は間部詮勝(あきかつ)公が鯖江藩の殿様になってから丁度、2百年になります。

・その頃は幕末で、黒船が浦賀の沖に現れて、日本に開港を迫っていました。  

・開港条約を結ばなければ、江戸に軍艦の大砲をぶち込まれ火の海になってしまう。

  どうしたものか、世の中は「物情騒然」大騒ぎとなりました。

・「なーに、大和魂がアメリカなどにまけるもんか」、という攘夷派に対して、

 幕府では、巨大な大砲や兵力を持つ外国には到底勝てないとして、開港にふみきりました。

・大老の井伊直弼(なおすけ)は世界の事情をよく知っていて、条約締結と開港に踏みきったのでした。

・ところが朝廷の許しを得ないで条約を結んだのはけしからんという、尊皇派と激しく対立しました。

・そのころ、間部詮勝公は中老でした。

 京都に行って朝廷を説得する役目を仰せつかり、決死の覚悟で上京し、

 見事に朝廷を説得し「叡慮氷解(えいりょひょうかい)」にこぎ着けます。

・一方で幕府は尊皇派に大弾圧を断行します。

 橋本左内や吉田松陰が捕らえられ首をはねられました。

 世に言う「安政の大獄」です。間部公は寛大な処分を主張しました。

・間部公は、こうした大混乱のなかで、市民に平和な気持ちを与えようと

 「嚮陽渓(きょうようけい)」 (今の西山公園)を開きました。

・今、中国との尖閣諸島問題や韓国との竹島問題、北朝鮮の核やミサイル問題など、

 厳しい課題に直面しています。

・川中経営では8月29日の午後3時半から、

 間部詮勝公、鯖江藩主の就任から2百年を記念して、研修会を開きます。

 会場は、芦原温泉・グランディア芳泉です。一泊研修で ゆっくりくつろぎください。

・当時を振り返って 学ぶべきものが多いと思います。

・みなさんのご参加を心からお待ちしています。

【川中 清司】