近年、中小企業や小規模企業においても、
輸出、技術ライセンスや現地進出など、海外でのビジネスが盛んになっており、
その手始めとして展示会がよく活用されています。

今回からは、海外ビジネスに向けた展示会への出展という場面を想定して、
知財流出や模擬被害につながるポイントを示し、
必要な対策を解説します。
 
【海外展開のフロー】
 
海外展開には、
一般的には情報収集から始まり、国内でできる市場調査等の準備期を踏まえて、
海外での実際の市場調査期、販路開拓期、本格展開期の各段階があります。
 
1.準備期
海外展開の検討着手
セミナーや相談等による情報収集、市場調査
出展前の特許出願や商標事前調査等
 
2.海外市場調査期
展示会を見に行く(出展ではなく視察レベル)
現地調査に参加  現地の商談会等に参加
展示会に出店  知財財産の取り組み
 
3.海外販路開拓期
英文等の見積提出
現地での流通、輸送等検討
現地向け製品改良等
必要な人材の確保
パートナーの確保等
 
4.海外本格展開期
現地販売代理店と提携(輸出)
インターネットによる通販等(輸出)
販売拠点設立(輸出、アフターサービス)
生産拠点設立(生産、販売、商品開発)
 
※次回は、出展“前”の海外知財チェックポイントです。