資金繰り表は、「資金調達のための」ものだけではありません。

 前回、「事業計画書」と「資金繰り表」は経営者の方が、悪戦苦闘しながら体で覚えていただくこ  
とが重要と言いました。

 そのメリットの一つは、社内的な力。
事業計画書を作成した社長の熱意・姿勢が役員・社員に伝わり社員のやる気が違ってくる。

 もう一つは、社外的な力。
社外的な力は、業者・取引先・金融機関等の協力関係の強化及び強い結びつきです。

会社は、優秀な社員のモチベーションのアップこそが売上・利益の向上につながります。又、会社
は、周りの協力関係があってこそ成り立つものです。 だから「事業計画書・資金繰り表」を役員や
他の人に任せてはなりません。 社長の事業方針・事業目標に熱い思いを込めて作成、記入してほ
しいのです。

  そして、必ず会社の決算月に合わせて期首に「事業計画発表会議」を行う。 そのときに、大切な
取引先、業者、銀行の支店長を招いて、全役員、あるいは社員も集めて社長が事業方針・事業目
標を熱意を込めて発表する。 これこそが、社内的にも、社外的にも会社が変化するときと思われる。

 優れた経営者は、確かにそれぞれの独自のノウハウを持っている。それは戦略だったり、考え方
だったり、目の付け所だったりします。
時間があれば「戦略」とは何か?を一緒に考えていきたいですね。