前回は融資を受けるときの資金繰りについて、書面で表現することが大切であるという話しをし
ましたが、そのポイントは「事業計画書」と「資金繰り表」であると思います。

しかし、
「そんなもの書いたことないよ!」
「どうやって作るんだよ?」
「そんなものなくても借りれるんじゃないの?」

言いたいことは分かります。作成せずに借りれることにこしたことはありません。しかし、「満額借
りたい」となれば話しは変わってきます。 

 「事業計画書」は会社の羅針盤のようなものです。ただし、事業計画といっても、ここで申し上げ
る「事業計画書」はあくまでも自社の未来の事業を「貸す側」にアピールするのが目的です。「資金
繰り表」も交渉における最も重要な資料の一つです。

 特に資金繰り予定表は、企業が目先を乗り越えていくためには必ず作成しておく必要があります。
資金不足が生じれば企業の生命はつきます。そのためには、目先の資金繰りに注視し資金不足
が生じないようにしなければなりません。

 資金繰りの予定は、株式や為替相場同様で、諸要因により常時変動します。この不況下、本業の
拡大は見込めませんし、金融機関の融資先選別は厳しさを増すばかりです。より正確な資金繰り
見込みを算出し、それに応じて瞬時に行動し、適正な企業形態・規模へシフトすることが肝要である
と思います。

 「資金繰り表」はとにかく経営者自身が自分の思うままに作って見て下さい。とにかく一回自分で
作って見ることが重要です。そうしないと絶対に分かりません。分かってはいるが、これが中々出
来ないんですよね。でもやらなければ、会社の将来が見えてこない。

 まぁ何でもそうなんですが、やってみることが重要です。やってみて適度に失敗していただきたい
と思います。要は、経営者自身が、悪戦苦闘しながら体で覚えていただくことが非常に重要なんで
す。我々は、いつでもお手伝いさせていただきます。