こんにちは。

今回は経営審査における解体工事の完成工事高積み上げについてのお話です。

経営審査において、特定の専門工事を一式工事または別の専門工事へ振り替えて、特定の業種の完成工事高を増やすという方法が可能です。

これを業種間の「積み上げ」と呼び、評点を上げたい業種がある場合には有効な手段です。

従来では、解体工事の業種区分はとび・土工・コンクリート工事に該当し、業種間の積み上げの際は「土木一式工事」に振替が可能でした。

しかし、平成28年6月1日の建設業法改正により、解体工事がとび・土工・コンクリート工事から独立し、新たに業種として新設されたことにより、

業種間の積み上げの計算方法も変更になりました。

変更後は解体工事の内容に応じて、以下のように、「土木一式工事」、または「建築一式工事」に積み上げることになります。

・道路、橋、トンネル、ダムなどの土木工作物の解体工事の場合は、「土木一式」へ積み上げ

・学校、病院、住宅などの建築物の解体工事の場合は、「建築一式」へ積み上げ

この改正により、積み上げの際には解体工事の細かい内容把握が必要になります。